LOVEFATE~理由~

「後、まりえはとりあえず単体で売り出そうと思ってる。
年明けからメーカーの面接回りとか忙しくなるから。

とりあえず、その辺りの仕事の連絡するのに、
また携帯に連絡するから番号訊いていいか?」




「携帯番号ですか?」



「ああ。もしかして携帯持ってないのか?」



「いや…」



携帯電話、今は電源を落として鞄に入れてあるが…



電源を付けたら、またひっきりなしにお母さんや蘭子ちゃんから電話やメールがあるんじゃないかと思うと、

電源を入れる事を躊躇ってしまう




「あの、こちらから連絡するのは駄目ですか?」



「いいけど」



いいんだ



駄目って言われると思いながら訊いてみたから、
意外




< 575 / 728 >

この作品をシェア

pagetop