LOVEFATE~理由~
「じゃあ、コーヒーが飲めて、
軽食が摂れるような所に行こっか?」
私はロングコートのポケットに入れているスマホを取り出し、
時間を確認する
もうすぐ、お昼か
歩きながら周りを見回し、
あ、あそこのオシャレなパスタ屋とかもいいな、と思ったけど
今私は、ロングコートの下がグラビア撮影で着ている衣装のままだから、
店とか入ってもロングコートは脱げない
だって、ロングコートの下はビキニのままだから
外に出るなら着替えたらいいのだろうけど、
面倒で、冬場はコートで隠したりといつもこんな感じ
それに本当は、最初コンビニに行くだけのつもりだったけど、
篤君と話しているうちにどっか店に入ろうってなって
このままサッと食べれる、
ファストフードとかが理想なんだけどな
「あっこのコーヒー屋どうっすか?」
篤君の目線の先にあるのは、
コーヒーで有名なチェーン店
店内も、入れ替わりが激しく、
雰囲気はファストフード店と変わらない
「あ、かなりアリ!
あっこ行こ――」
篤君の腕を引こうとした瞬間