LOVEFATE~理由~



「コート、脱がないの?」


「あ、はい。
気にしないで下さい」


私は倉木さんに連れられ、
近くの喫茶店に入った



少し高級感のある喫茶店で、

コートを着たままの私は不自然





「あの後、蘭子から英梨ちゃんの事聞いた」


「え?」



倉木さんは私に気遣い急いでくれているのか、

話はすぐに本題に入る




「――蘭子ちゃんに私の事を言ったのは、

倉木さんの方じゃないんですか?」



“――あの後、倉木君から全て聞いたわ――”




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