LOVEFATE~理由~
◇
「コート、脱がないの?」
「あ、はい。
気にしないで下さい」
私は倉木さんに連れられ、
近くの喫茶店に入った
少し高級感のある喫茶店で、
コートを着たままの私は不自然
「あの後、蘭子から英梨ちゃんの事聞いた」
「え?」
倉木さんは私に気遣い急いでくれているのか、
話はすぐに本題に入る
「――蘭子ちゃんに私の事を言ったのは、
倉木さんの方じゃないんですか?」
“――あの後、倉木君から全て聞いたわ――”