ＬＯＶＥＦＡＴＥ～理由～

「その後は、蘭子を落ち着かせて。

それから、どっちから話したかもう覚えてないんだけど、
蘭子から英梨ちゃんに何があったか聞いたし、
俺も全て話した」




テーブルの上では、
コーヒーがうっすらと湯気をたてている




私も倉木さんも、
コーヒーに口を付けない



私も、ただコーヒーを目に映してるだけ





「俊太も蘭子も、英梨ちゃんに対して罪の意識感じてるんだろうな。

だから、二人とも全然俺を責めなくて、
英梨ちゃんを傷付けたのは自分が悪いのだと思ってるよ…」




あの後、私は家出をして逃げ出したけど、

俊ちゃんも蘭子ちゃんもそんな私のせいでずっと苦しんでいたんだ