LOVEFATE~理由~
「後はベッドで脱がすんで」
篤君は私を、いわゆるお姫様抱っこで抱き上げ、
ベッドにゆっくりと私の体を置いた
私の体を楽そうに持ち上げて、
篤君、けっこう力持ちなんだ
篤君は、スーツの上着を床に脱ぎ捨て、
ワイシャツも同じように脱ぎ捨てる
初めて見る、篤君のその上半身の肌がけっこう筋肉質で、
男性なのだと強く感じてしまった
それに、左肩から背辺りにチラッと見えた、
トライバル柄のタトゥー
今の篤君は、いつもの可愛い弟みたいじゃなくて…
ベッドで寝転ぶ私の上に、
上半身裸の篤君が覆い被さるように乗って来る
篤君は、体重を掛けないようにしてくれているのだろうが、
それでも、ズシリとその重みを感じた
それに、篤君の体は凄く温かい
篤君は、私を上から見下ろす
今までで、一番近い距離で篤君と目が合った