LOVEFATE~理由~
「――ごめん…。篤君…。
私、やっぱり…俊ちゃんじゃないと、駄目で…。
篤君を振り回したみたいで…。
私、やっぱり…無理してたのかな…。
自暴自棄になってた……」
話す程涙が溢れて来て、
止まらない
「気にしないで下さい。
俺もまりえさんが止めるの待ってましたから」
涙でぼやける視界の先に居る篤君は、
笑っている
けっこう強引に私をベッドに連れてったりする所を見ると、
篤君はわざと私を怖がらせようとしていたのだと思う
もし、もっとゆっくりと優しくしてくれたら、
私はこんな風に泣いてはなくて
もしかしたら、なんとか篤君とそうなったかもしれない
「けど、まりえさんいい女だから、
本当にヤッちまおうかと思いましたけど」
篤君はいつの間にか煙草に火を点け、
それを吸っている
「――未成年が煙草吸ったら、駄目なのに…」
そんな私の言葉に、
篤君は笑っている
「やっと、まりえさんがそうやって泣いてんの見ました」
そう言われて、
思わず恥ずかしくて、
寝返りを打ち篤君に背を向けた