LOVEFATE~理由~
「俺は、まりえさんにそいつと幸せになって欲しいんすよ。
俺じゃあ、幸せにしてやれないから」
「――ありがとう」
私は幸せにならないと決めていたけど
今もこうやって篤君に大切に思って貰えて、
これってもう幸せなんじゃないかと、気付いた
「俺ら、よく分かんねぇ関係っすよね。
まりえさんの事マジ好きなんですけど、
それは女としてじゃない感じで。
マジで、まりえさん俺にとって姉貴みたいなんすかね」
「――私も、篤君は本当に凄く大好きだよ。
弟みたいに私は篤君が可愛くて仕方ないもん」
振り返り、篤君の方を見ると、
篤君はベッドの上で胡座をかき
ちょっと、照れ臭そうに私を見ていた
その照れてる顔を見て、
思わず笑ってしまった