LOVEFATE~理由~

「もう、どうでもいい。
お母さんもお父さんも!

蘭子ちゃんも!」


私は鞄から携帯電話を取り出した



そして、床にそれを投げつける



もう、この携帯電話は必要ない



家族も友達もみんな、
もう捨てる――





携帯電話は頑丈なのか、
衝撃で音を立て、開いただけで、壊れる事は無かった




私は蘭子ちゃんを押し退けリビングから出ると、

そのまま玄関に行き家から出た





もう2度と、この家には戻らない

< 624 / 728 >

この作品をシェア

pagetop