LOVEFATE~理由~
「もう、どうでもいい。
お母さんもお父さんも!
蘭子ちゃんも!」
私は鞄から携帯電話を取り出した
そして、床にそれを投げつける
もう、この携帯電話は必要ない
家族も友達もみんな、
もう捨てる――
携帯電話は頑丈なのか、
衝撃で音を立て、開いただけで、壊れる事は無かった
私は蘭子ちゃんを押し退けリビングから出ると、
そのまま玄関に行き家から出た
もう2度と、この家には戻らない