LOVEFATE~理由~

「――英梨、俊太大丈夫よ」



「え?」



「俊太の乗ってる飛行機、T川に不時着水して、

乗客乗員、みんな無事なんだって」


蘭子ちゃんはボロボロと泣きながら、

そう伝えてくれた




「そうなの。
ついさっき、航空会社の人がここに来てそれを伝えてくれて。


美智子さん、だから健二さんに連絡しに行ったのよ」




良かった、と安心したからか、
足から力が抜けて、

私にしがみつき泣いてる蘭子ちゃんと一緒に床に座り込んでしまった





「蘭子っ!」


慌てて待合室に駆け込んで来たのは亮ちゃん




「亮ちゃん、俊太、無事だから!」


蘭子ちゃんからそれを聞いた亮ちゃんは、

安心してその場に泣き崩れてしまう





私は鞄から3年前に使っていたブルーの携帯電話を取り出し、

俊ちゃんに電話を掛けようとしたが



メールが来ている事に気付いた




それを確認すると俊ちゃんからで、

そのメールが送られて来たのは1時間程前――




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