LOVEFATE~理由~
「俊ちゃん、私にメールして来た時。
あれだよね?
飛行機の中だよね?」
先程見た、俊ちゃんからのメール
「え?届いてた」
「――うん」
「丁度送信押した時、
手からスマホが吹っ飛んで行ったから、
送れてないかと思ってたけど」
その時の飛行機内の状況を想像しただけで、
身震いがする程怖くなる
「飛行機、凄いスピードで降下してて、機内の中も凄く煙臭くて。
もうダメかと思って。
周りもみんな携帯で家族に電話し出したりしてて。
だから、俺も英梨に」
「俊ちゃん、そう言う時って、
普通はもう最後だと思って、
“愛してる”とか“好きだ”とか送るもんじゃないの?」
俊ちゃんからその時来ていたメールは
[英梨、結婚しよう]
「返事送ったけど、
見てくれてない?」
私はそのメールに、
ちゃんと返信した
[メールなんかじゃなくて、
直接それを聞かせて]