LOVEFATE~理由~
「で、返事は?
今、教えて」
返事はそんなの、決まってる
「勿論、イエスに決まってるじゃない」
勢いよく私が抱きついたからか、
俊ちゃんは少しバランスを崩しそうになり、笑っている
だけど、足から崩れ落ち、
私の腰にすがり付きその顔を隠すように俯いている
「英梨、本当、もう俺死ぬんじゃないかって…怖かった…」
俊ちゃんの体は震えていて、
子供の時のように声を出して泣いている
ただでさえ、
高所恐怖症の俊ちゃんなのに
どれだけ怖かったか
「俊ちゃん、もう大丈夫だよ……」
私も耐えきれず泣いてしまい、
私もしゃがみ込み俊ちゃんギュッと守るように抱き締めた
もう2度と、俊ちゃんから離れない
もしかしたら、俊ちゃんが死んでしまうんじゃないかって思う迄、
私はそう決断出来なかった
この先、俊ちゃんにまた何があるか分からないから、
俊ちゃんの一番近くに居たいし、
少しでも長い時間側に居たい