LOVEFATE~理由~
「2度と、俺は英梨を傷付けないし、誰にも傷付けさせない。
英梨の心の傷は一生癒えなくて、
俺や兄貴を一生許せないかもしれないけど」
「私、お腹の子供の事で、
俊ちゃんや亮ちゃんをこの先も許せないけど。
私、亮ちゃんの事本当に大好きだから、嫌いになれない」
私はそっと、亮ちゃんの顔を見た
私にとって亮ちゃんはお兄さんであり、
もう一人のお父さん
「英梨」
亮ちゃんの目にうっすらと涙が浮かんでいて、
揺れている
「俊ちゃんは私にとって、
誰よりも大切で愛しい人なんです。
だから、私は俊ちゃんの側に居たいんです」
私は俊ちゃんの手を、
再びギュッと握った