LOVEFATE~理由~
「だから、英梨ちゃん。
当然、今の仕事を辞めてくれるよね?
本当に、俊太を思うならば」
そう言ったおじさんは、
私と俊ちゃんを認めるようにその固い表情を崩してくれた
「――はい。
私、もうAVの仕事は辞めます」
私は、AVの仕事を辞める
「俊太君は?」
そう言ってこちらに歩いて来るのは、
私のお父さん
その後ろには、
俊ちゃんのお母さん
「そこの待合室で、
妻や蘭子達に会って」
おばさんに案内されて、
うちのお父さんはこちらにやって来たみたい
お父さんも、亮ちゃんや、
俊ちゃんのお父さんと同じスーツ姿で
お父さんもまた、
仕事を抜け出して俊ちゃんが心配でここ迄来たんだ
私が家出している3年間
2つの家族は色々と話し合い、
関係は修復しているのかもしれない
一度壊れた分、
二度と壊れないようにさらに強固に