LOVEFATE~理由~

「その違約金、私が払います」



「いや。いい。

今迄まりえにはけっこう稼いで貰ったし。
餞別だと思って払った」



「いえ!
その辺りは、私きっちりします!

それに、社長にはこの3年間本当にお世話になって感謝してますから。
もう充分です」


私のその真剣さが伝わったのか、

社長は少し考えると、
小さく頷いた




「――あ、そう。
じゃあ、これ」


社長はデスクの上に置いていた、

メーカーからの請求書を私に渡した




その請求書は、
件の事務所が立て替えた金額が書かれている




その金額は、200万円



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