LOVEFATE~理由~
past 1
私にとって俊ちゃんは、
物心ついた頃から仲が良くてとても近い存在だった
その時から、将来大人になったら俊ちゃんと結婚するんだと口にするくらいに、
私は俊ちゃんが好きだった
でも、後からその幼い頃を振り返った時に、
それは本当に恋だと呼べる程のものだったのか分からない
ただ、男の子の中で俊ちゃんが一番好きだっただけだし、
小さな頃から、
私は“男”と言う生き物にさほど興味が無かった
俊ちゃんが好きだから、
他の男の子に興味が湧かない、とかではなく、
私はそう言う性分だったのかもしれない
そんな私が、本当に私は俊ちゃんを男性として好きなのだと、
惚れているのだと感じたのは、
あの時からかもしれない