LOVEFATE~理由~

その後は、いつものように社長の話で盛り上がり



そして、初めて篤君と私が出会った時の話になった




「――本当、私、初めて篤君見た時、

ヤンキーで怖いなぁって思ったんだから」



“――俺、隣に住む事になったんすけど。

北浦篤って言います――”


二年ちょっと前、

成瀬社長に拾われ篤君はここにやって来た





「そうっすか?

けど、けっこう、すぐまりえさんと仲良くなった記憶があるんすけど…」




篤君に初めてマネージャーとして付いて貰った際



気が合ったのが、
すぐに私と篤君は仲良くなっていた



そして、部屋が隣な事もあり、

いつしかこうやってプライベートでも会ったりするようになっていた





「俺、まりえさんの事初対面でなんて思ったか、
覚えてないんすよね~」



「篤君、初めやさぐれていたもんね。
他人に興味ないって感じで」



あの時と比べて、

篤君の表情は穏やかになったな、と思う




「けど、まりえさんも同じように感じましたけど」



「うん。そうだったと思う」



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