色の雫 - The seven colors -
いつもの生活 - usual life -
― 雄也の部屋―
「やった!!レベルアップだ!!」
雄也は自分の部屋で自分の好きなテレビゲームをやっていた。それはいつもの事だった。雄也は昔からテレビゲームが大好きで、特にRPGが好きだった。主人公のキャラクターが悪の大王のような巨大なものに立ち向かう、その姿や正義感がたまらなくカッコ良くて好きなのであった。
「よーし、そろそろ次のステージに進むかぁ!!」
「雄也ー、そろそろお風呂入りなさーい。」
階段の下から雄也の母が声をかけてきた。時は11時を回っていた。
「あっ、やべっ……時間が経つのは早いな……はーい、今入るよ!」
母親に言われた通り、雄也は時間の短さを苦く思いつつも、風呂に入るためにゲームを終えようとセーブをした。画面の「セーブ完了」の文字をしっかり確認したあと、雄也はゲーム機の電源をOFFにし、階下へ降りた。
「はぁ〜……何か不思議な事でも起こらないかなぁ……」
雄也はいつもの独り言を呟きながら、風呂に入る準備をしていた。雄也はゲームの影響からか、非日常な世界に憧れていた。特に、主人公のような勇者に。人を助け、誰にでも優しく、勇気のある主人公に憧れていたのである。
「でも、この世界で勇者なんてなる必要なんてないよな……勇者を必要としている世界があったとしたら、行ってみたいよな……」
現実にはほど遠い希望を抱きながらも、雄也はタオルを手に取って、風呂場に向かった。
「やった!!レベルアップだ!!」
雄也は自分の部屋で自分の好きなテレビゲームをやっていた。それはいつもの事だった。雄也は昔からテレビゲームが大好きで、特にRPGが好きだった。主人公のキャラクターが悪の大王のような巨大なものに立ち向かう、その姿や正義感がたまらなくカッコ良くて好きなのであった。
「よーし、そろそろ次のステージに進むかぁ!!」
「雄也ー、そろそろお風呂入りなさーい。」
階段の下から雄也の母が声をかけてきた。時は11時を回っていた。
「あっ、やべっ……時間が経つのは早いな……はーい、今入るよ!」
母親に言われた通り、雄也は時間の短さを苦く思いつつも、風呂に入るためにゲームを終えようとセーブをした。画面の「セーブ完了」の文字をしっかり確認したあと、雄也はゲーム機の電源をOFFにし、階下へ降りた。
「はぁ〜……何か不思議な事でも起こらないかなぁ……」
雄也はいつもの独り言を呟きながら、風呂に入る準備をしていた。雄也はゲームの影響からか、非日常な世界に憧れていた。特に、主人公のような勇者に。人を助け、誰にでも優しく、勇気のある主人公に憧れていたのである。
「でも、この世界で勇者なんてなる必要なんてないよな……勇者を必要としている世界があったとしたら、行ってみたいよな……」
現実にはほど遠い希望を抱きながらも、雄也はタオルを手に取って、風呂場に向かった。