色の雫 - The seven colors -
『そうしてくれるとありがたい。今は話せないんだ……そうだな……その前にお主、青色が好きらしいが、本当か?』
「まぁ、はい……」
青色が好きとは言った覚えはなかったが、青色が好きなのは間違いない。特段色の好みなんぞ気にすることはない。そう思った雄也であった。
『ふむ……ならば、これを……』
雄也はまた光に包まれてしまった。しかし今回の光は前回と違い、青蒼に包まれたのであった。
「ま、また……!?」
光が消えるとそこには、青色をまとった服とズボン、頭には青いバンダナを巻き、その上にゴーグルを付けた雄也の姿があった。全体的に青色を主としている服装であった。
「こ、この格好は?」
『……お前の望み通り、青の装備を与えたぞ。そして、お前には この剣を……』
するとどこからともなく雄也の目の前に剣が現れた。
『お前がその剣を取った時、この世界で旅をするという《了承》を意味するのだ……剣を、取るか?』
非日常に憧れていた。日常ではまったく面白いことが起こらない。だから非日常に憧れていた。ゲームのような非日常に憧れていた。今、非日常への入り口を踏み出せる機会を得ているのであった。ここで断る理由がない。
雄也は即答した。
「はい。俺は、この世界……の勇者になる!!」
「まぁ、はい……」
青色が好きとは言った覚えはなかったが、青色が好きなのは間違いない。特段色の好みなんぞ気にすることはない。そう思った雄也であった。
『ふむ……ならば、これを……』
雄也はまた光に包まれてしまった。しかし今回の光は前回と違い、青蒼に包まれたのであった。
「ま、また……!?」
光が消えるとそこには、青色をまとった服とズボン、頭には青いバンダナを巻き、その上にゴーグルを付けた雄也の姿があった。全体的に青色を主としている服装であった。
「こ、この格好は?」
『……お前の望み通り、青の装備を与えたぞ。そして、お前には この剣を……』
するとどこからともなく雄也の目の前に剣が現れた。
『お前がその剣を取った時、この世界で旅をするという《了承》を意味するのだ……剣を、取るか?』
非日常に憧れていた。日常ではまったく面白いことが起こらない。だから非日常に憧れていた。ゲームのような非日常に憧れていた。今、非日常への入り口を踏み出せる機会を得ているのであった。ここで断る理由がない。
雄也は即答した。
「はい。俺は、この世界……の勇者になる!!」