色の雫 - The seven colors -
「ふぅ……で、ここは?」
 
『狭間の世界だ。』

先の雷鳴轟く声は相変わらず聞こえたが、それはヴォルトの上部からではなかった。遠く遠くの地から聞こえるようだった。

『では、もう旅立つ準備は出来たな?』

「あっ、そうだ!もう1つ聞きたい事があったんですけど……俺は1人でこの世界を旅しなくちゃいけないのですか?」

『仲間はじきにやってくる。だがそれまではお前1人での旅になるだろう。頑張ってくれ。』

「そうなんだ……じゃあその仲間と出会うまで、頑張んなくっちゃな!!」

『そうだ、その意気だぞ……では 頑張ってくれよ、パレットナンバー1の青き勇者ヴォルトよ。』

「はい、俺やってみせます!!必ずこの世界を救ってみせます!!」

『ありがとう、ヴォルトよ。健闘を祈っているぞ……最後にひとつ、色獣は各々色のついた光が苦手だぞ……』

「色の付いた光……か……よし、声が聞こえなくなったな……進むか!……俺の旅は、今始まったんだ!!」

こうしてヴォルトの旅は始まった。

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