色の雫 - The seven colors -
次の日、太陽がまだ遠方の山からでかかっているときに、ヴォルトは老人に起こされた。
「おはようございま……す?」
老人の服装が変わっていた。全体的に橙色を纏った服装で、片手に木で出来た杖を持っていた。ちょうど老人の背後から太陽の光が当たり、老人の顔が見えにくかった。しかし、その姿は歴戦を乗り越えてきた本当の勇者のような気がして、しばらく見入っていたヴォルトであった。
「さあ、行こう!!パレットナンバー1青の勇者、ヴォルトよ!!」
2人はどんどん山の裾を登っていく。
すごい!全然暑くない!!
ヴォルトはヒルムガードのスゴさを身をもって感じた。だが、歩いていくうちに不安が募ってきた。本当に自分の体を守り切ってくれるのか。考えただけでもゾッとした。
「大丈夫じゃ、絶対にその上着が燃えてしまうことなんてない。」
「そ、そうですか。それは安心しました。」
でも今声に出して言ったか?
そう思ったヴォルトの足は、少しの不安をよそに、自然とスピードが上がってきた。
1時間後、さすがヒルムガードを使っているだけあって、1時間でかなりの距離を登ることができた。
これなら今日には頂上に着けるかも!今どのあたりなのかな?
こんなことを考える余裕まで 出てきたくらいだ。だが、そんな余裕を持っていたのも束の間。山の上の方から複数の何かがヴォルトに向かってきていた。だんだん近づいてきてからその姿をつかめた。赤っぽい色をした《猿》のような色獣である。
「おはようございま……す?」
老人の服装が変わっていた。全体的に橙色を纏った服装で、片手に木で出来た杖を持っていた。ちょうど老人の背後から太陽の光が当たり、老人の顔が見えにくかった。しかし、その姿は歴戦を乗り越えてきた本当の勇者のような気がして、しばらく見入っていたヴォルトであった。
「さあ、行こう!!パレットナンバー1青の勇者、ヴォルトよ!!」
2人はどんどん山の裾を登っていく。
すごい!全然暑くない!!
ヴォルトはヒルムガードのスゴさを身をもって感じた。だが、歩いていくうちに不安が募ってきた。本当に自分の体を守り切ってくれるのか。考えただけでもゾッとした。
「大丈夫じゃ、絶対にその上着が燃えてしまうことなんてない。」
「そ、そうですか。それは安心しました。」
でも今声に出して言ったか?
そう思ったヴォルトの足は、少しの不安をよそに、自然とスピードが上がってきた。
1時間後、さすがヒルムガードを使っているだけあって、1時間でかなりの距離を登ることができた。
これなら今日には頂上に着けるかも!今どのあたりなのかな?
こんなことを考える余裕まで 出てきたくらいだ。だが、そんな余裕を持っていたのも束の間。山の上の方から複数の何かがヴォルトに向かってきていた。だんだん近づいてきてからその姿をつかめた。赤っぽい色をした《猿》のような色獣である。