色の雫 - The seven colors -
「いち……にぃ……さん…………4体いるけど……しょうがない!!

ヴォルトはそう言うと素早く、鞘(さや)に納めていた剣の柄を握りしめた。

「ラウンドスマッシュっ!!」

ヴォルトの攻撃に4匹の猿はあっけなく煙となって消えた。しかし安堵するのはほんの一瞬、次々と《猿》やってくるのだった。ヴォルトはその場にとどまり、猿達を迎撃していった。10分くらい経っただろうか。ヴォルトは依然として次々と来る猿達に剣を振っていた。

「くっそ―。これじゃキリがないよ!」

ヴォルトには少し疲れが見えてきていた。
このままじゃ……前に進めない。
そう思ったヴォルトに老人は言った。

「うむ、出番かの……ヴォルト、お前さんを助けてやろう。」

「え?」

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