色の雫 - The seven colors -
ヴォルトを正気に戻したのはアッシュの一喝だった。

「しっかりしろ!!済んでしまったことは残念だが、仕方ないんだ!!」

そう言いつつ、アッシュは自分の武器、少し長柄になっているハンマーを構えた。

「……そうだね。うん、前に進もう」

ヴォルトも鞘(さや)を掴みクレイモアを両手でしっかりと構えた。

「さすがヴォルト、いや、俺の相棒だ!!」

そう言ってアッシュはヴォルトにウインクした。ヴォルトもアッシュに軽く頷いてみせた。

「ふぅ……よし来いっ!!」

ヴォルトが言ったと同時に色獣が飛び出した。


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