色の雫 - The seven colors -
ヴォルト達よりも遥かに大きい色獣だった。一見すると、先に現れた《猿》の姿をそのまま巨大化させたような色獣だった。しかし明らかに違う点があることも確かだ。この色獣は今までの色獣とは違う、確かなる強大な敵、いわゆるボスという雰囲気を醸し出していた。《猿》より数倍強化された体格、極めつけは体の周りに炎を纏っている。
「こ、こいつが……フレイモンド……!?」
アッシュがフレイモンドの方を向き、決して目をそらさずに叫んだ。ヴォルトはそんなアッシュに尋ねる。
「フレイモンド?アッシュ、どうして知ってるの!?」
「あのジェントって人に教えてもらったんだよ。この山には“色の雫”を守るフレイモンドっていう色獣がいる、って……!!」
キィャァ―ッ!!
フレイモンドは火口部分から覗いている僅かな晴天を仰ぎながら、ヴォルト達を威嚇した。体中からとてつもない数の火の粉が飛び散り、辺りの空気を一気に上昇させる。それはまるで、フレイモンドから強烈な熱風が吹き出されたかのようであった。
「くぅ……ッ……暑い……」
「おい、ヴォルト!!大丈夫か!?」
ヴォルトの額からは滝のように汗が流れ出ている。ヒルムガードのかかっている上着を着ていてもこの暑さ。無かったら……考えただけでも怖気が走る……
「こ、こいつが……フレイモンド……!?」
アッシュがフレイモンドの方を向き、決して目をそらさずに叫んだ。ヴォルトはそんなアッシュに尋ねる。
「フレイモンド?アッシュ、どうして知ってるの!?」
「あのジェントって人に教えてもらったんだよ。この山には“色の雫”を守るフレイモンドっていう色獣がいる、って……!!」
キィャァ―ッ!!
フレイモンドは火口部分から覗いている僅かな晴天を仰ぎながら、ヴォルト達を威嚇した。体中からとてつもない数の火の粉が飛び散り、辺りの空気を一気に上昇させる。それはまるで、フレイモンドから強烈な熱風が吹き出されたかのようであった。
「くぅ……ッ……暑い……」
「おい、ヴォルト!!大丈夫か!?」
ヴォルトの額からは滝のように汗が流れ出ている。ヒルムガードのかかっている上着を着ていてもこの暑さ。無かったら……考えただけでも怖気が走る……