下駄箱を開ける時
「ほんとにごめんね」


去っていこうとする先輩

待って・・・
こんなの・・・


「あの!!!」


先輩の裾をつかんで引き止める

「なに?」


ここで終わったらもう絶対接点なんてできない

少しでも先輩となにか作りたい

「ぶ、文章・・・」

「え?」


「文章読んでおかしいと思ったんです
私のこと可愛いなんて言う人いるわけないって」

愚痴ってどうすんのよ

「ほんとにごめんね」

謝らないで先輩・・
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