下駄箱を開ける時
「あ、あの」

「どうしたの?」

「せ、先輩は私が怖くないんですか?」


はじめて会った時も怯えてなかったけど

・・・・・・・・
怯えてなかったよね?

「まぁ、はじめて会った時はびっくりしたけど」

びっくり?!
何にびっくりしたの?


「可愛いと思うよ?」

「今は香苗の話じゃありませんよ?」

私について答えて欲しい

「理子ちゃんが可愛いよ。そのつり目も見方によってすごくかわいい」

かわいい・・・

「なんか猫みたいw八重歯もかいいしね」

「そ、そうですか・・・」


私がかわいい・・・


「えっと、チャイムなりましたね。わ、私は教室に戻ります!」

「え!?」

弁当を片付けて逃げるように去った


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「まだチャイムなってないのに」

月兎君は中庭で呟きました
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