恋の神様
「あ、あの……」

えっ?!

いきなり声をかけられ、振り向く。

アイロンであてたような、綺麗な長い黒髪の女の子が、困ったような顔をしている

「ここって、Cクラスですよね?」

佳央莉「あ、うん……そうだけど……?」

目もばっちりしてて可愛い!!
絶対友達なりたい!!

佳央莉「黒板に自分の席書いてるよ」

「あ、ありがと!」
と黒板の方に向かい、しばらくして、また戻ってきた。

「あたし、ちょうどここだったみたい」
とあたしの席の前にある机に、鞄をおく。

魅和「あたし氷川魅和(みお)!よろしくね!敬語外してもいいかなあ?」

佳央莉「あ、もちろん!!あたしは本村佳央莉、よろしくです!」

やった!

魅和「佳央莉ちゃんかー。中学はどこだったの?」

佳央莉「野瀬中学。魅和ちゃんは?」

魅和「緑ヶ丘中学」

なんかうれしいな!
友達1人できただけでこんなうれしいなんて!!!

忠義「あれ?佳央莉ちゃんって言うんだー。」

!!

げ、忘れてた………
今日朝、あたし告白されたんだった。

魅和「あれ?佳央莉ちゃん、たっちょんと知り合い?」

佳央莉「(泣きそうな顔をして)………っっ、たっちょん??」

魅和「か、かか、佳央莉ちゃん!!なんちゅう顔して……」
とおよおよしながら言った

忠義「それ、俺のあだ名。佳央莉ちゃんも呼んでくれるとうれしんやけどなー」
と照れ臭そうに言った。

佳央莉「し、し、知らないわよぉーーーーーーーーー!!!!」

忠義「そっちは魅和ちゃん?」

て、おい………(汗)

魅和「はい(照)」

忠義「よろしくな!」

魅和「はぁーーーいっ!」

(キーンコーンカーンコーン…♪)


はぁー…

何かもう、今から嫌な予感がー(泣)


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