恋の神様
【放課後】

魅和「佳央莉ちゃん!今日一緒に帰ろー」

佳央莉「あ、ごめん……今日は無理なんだ」

魅和「そっか、またあした!じゃーね」
と言って手を振り、あたしも見えなくなるまで手を振った。

佳央莉「………………………。はぁー…」

忠義「ため息1つついたら幸せ逃げるぞ!」

佳央莉「うっるさいなぁ!」

誰のせいだと思ってんだよー
でも……よく見るとかっこいい……

あたしは大倉くんの横顔をじっと見た。

大倉くんは、あたしのどこを見て好きになったんだろう?

聞いた方がいいのかな?

佳央莉「っっ…………」

やめた方がいいかもね…

忠義「佳央莉ちゃんも俺のこと好きなのかー!」

佳央莉「!!!!!!!」
一瞬顔が熱くなった。

どこまでこいつ、自意識過剰なのー?
でも…好きなのかな?

なんか急にドキドキしてきたし

忠義「俺としてはすごいうれしいんやけど、」
と真剣にあたしの顔を見る

忠義「返事、聞いてもいいかな?」

!!!

そ、そうだ、返事……

佳央莉「………、っ…たし、あたし、付き合ってもいいよ…」

あ………

忠義「えっ?!ほんまに?!!俺でいいの?」

『コクッ』(頷く)

忠義「よっしゃ!!!!」
と教室全体、響き渡るような声を出した。

佳央莉「…………………………」

あたし、何てことだ!
断るつもりだったのに……

口が勝手に……

まっいいか。


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