刹那の笑顔
生徒手帳を見て安心する刹那。
「ありがとうございます。
助かりました。
それより、大丈夫ですか?
少し震えているように見えるんですけど…」
刹那は少しだけ心配そうに遼誠を見て、生徒手帳を受け取る。
「あっ、いや……なんでもねぇ。
ちょ、ちょっと寒いだけ。
じゃあな!また、明日!!」
遼誠は逃げるようにその場を去る。
「はぁ…?ま、また明日」
そんな遼誠をあやしげに見ながら、遼誠が消え周りに誰もいないのを確認する。
そして、ゆっくり刹那は生徒手帳を開いて中身を確認する。
写真を見つけ、ほっとしながら写真を抱きしめる。
「よかった……。
あった……。
刹華……
わたし、頑張れてるかな……?」