刹那の笑顔
遼誠は一呼吸おく。


「こんなに優しくしてくれて…申し訳ないけど…みのりとは付き合えない。


俺はそんな生半可な気持ちで刹那のことが好きなんじゃない。

嫌われても…刹那のことを追い続けると思う。


本気で好きだから。

初めての恋だから。


たとえ、どんなに刹那が俺に冷たくしようとしまいと、俺はありのままの刹那が好きだから…




刹那が他にどんな人を好きになろうと、




俺は構わない…。



好きな人の恋なら、俺はいくらだって応援する…。


だから、みのりがどんなに頑張っても、俺はみのりのことを好きになることは一生ない…。





悪いけど、ごめんな…



これから、苦しむところ見せちゃうと思うけど…






刹那を追い詰めないでくれよな?



みのりだって、他にたくさんの魅力がある…。

みのりのことを好きだって言ってくれる人はいる。








だから、俺のことは忘れて新しい恋をして欲しい。



俺からのお願いだ…。





それと、あの2人で行った水族館…本当にごめんな。

めちゃくちゃお前のこと傷つけたのに、こんなに俺のこと思ってくれてありがとう。








本当にごめん。」
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