刹那の笑顔
そして、数日後…
刹那はスマホを強く握りしめていた。
ーーーー言うって決めたんだもの。
勇気を出せ!
刹華…。
ゴメンね…。
本当にこれだけは…ゆずれない…
1回だけでいいから、チャンスをください。
偽ることは…もう出来ない。
もう、遅いかもしれない。
でも、自分に嘘をついたままじゃ…遼誠に嘘をついたままじゃ…嫌だから!
刹那が勇気を出して震える手でメールを送信した。
『遼誠、
大事な話があるの…
今日の放課後、屋上で待ってるね…』
〜送信しました〜