刹那の笑顔
みのりは、怒りを急に露わにして刹那に掴みかかり、睨みつける。
刹那は、すぐに状況を理解した。
ーーーー中美さんは、きっと
わたしのせいで、遼誠と関係が深められなくて、何かしようとしてるのね…。
「ねぇ、ふざけないで!
あんたのせいで、遼誠が今どれだけ苦しんでるか、分かってるの?!
あんたが、遼誠を期待させるようなことしといて、ふったり、それでもって、
まだ遼誠に近寄ろうとしたり…
自分のやってること、分かってるの!?
残虐な行為だよ!
あんたのやること、全てにどれだけの迷惑、悲しみがかかってると思ってるの?!
あんたのせいで、どれだけの人が苦しんでると思ってんだよ!?」