刹那の笑顔


「勘違いしていませんか?

わたしは確かに遼誠に嫌いと言いました。

でも、それは本心じゃなかった…!



わたしがここに遼誠を呼び出そうと思ったのは…

わたしは、遼誠に好きと伝えるために
呼んだんです。」


刹那は平然とみのりに向かって事実を言う。


「それに、あなたが遼誠に好かれない理由はそれですよ…。




自分さえ…、





自分さえ良ければ、どんな命も切り捨てる…そんな人間。






知らないんですか?


いつもあなたのそばにいる取り巻き達も、本当はあなたの悪口を言ってることを。




なぜなら、あなたはその取り巻き達の好きな人を奪ったから。





あなたは、確かに周りから見たらかわいいと思います。


しかし、その自分の魅力を使って数々の男を落としてきた。





そのせいで、女友達をドンドンなくしていった。
男には、段々飽きてくる。



そして、また新しい男をターゲットに決めて落としていく。





でも、それは敵を増やしていくだけ。


なのに、辞めない。



それはなぜか…









味 方 が い な い か ら 。







ねぇ、
自分でも薄々分かっていたんでしょう?








自分は、本当は誰からも好かれていないんじゃないかってことを」
< 134 / 429 >

この作品をシェア

pagetop