刹那の笑顔
「勘違いしていませんか?
わたしは確かに遼誠に嫌いと言いました。
でも、それは本心じゃなかった…!
わたしがここに遼誠を呼び出そうと思ったのは…
わたしは、遼誠に好きと伝えるために
呼んだんです。」
刹那は平然とみのりに向かって事実を言う。
「それに、あなたが遼誠に好かれない理由はそれですよ…。
自分さえ…、
自分さえ良ければ、どんな命も切り捨てる…そんな人間。
知らないんですか?
いつもあなたのそばにいる取り巻き達も、本当はあなたの悪口を言ってることを。
なぜなら、あなたはその取り巻き達の好きな人を奪ったから。
あなたは、確かに周りから見たらかわいいと思います。
しかし、その自分の魅力を使って数々の男を落としてきた。
そのせいで、女友達をドンドンなくしていった。
男には、段々飽きてくる。
そして、また新しい男をターゲットに決めて落としていく。
でも、それは敵を増やしていくだけ。
なのに、辞めない。
それはなぜか…
味 方 が い な い か ら 。
ねぇ、
自分でも薄々分かっていたんでしょう?
自分は、本当は誰からも好かれていないんじゃないかってことを」