刹那の笑顔


遼誠は、軽くニコッと笑う。

するとみのりはOKだと思い、嬉しそうに遼誠について行こうとする。



遼誠は笑顔で冷ややかに言い、教室を出る。


「悪いけど、俺1人で大丈夫だから。


人数多いと騒がしいし、坂下にも迷惑だろ?




野次ならいらないから」


出て行った遼誠の背中を悔しそうに見るみのり。


「何よ。なんで?!


あんな、無愛想でつまんない女なんか気にするの!



あたしの方が何倍も魅力があるし、優しいのに…!










遼誠は、みのりのものなのに!












なんで、あんな人なんかに…






許せない!!



今に見てなさい!!!








すぐに奪ってやるんだから!














坂下刹那!」



< 15 / 429 >

この作品をシェア

pagetop