刹那の笑顔
遼誠は、軽くニコッと笑う。
するとみのりはOKだと思い、嬉しそうに遼誠について行こうとする。
遼誠は笑顔で冷ややかに言い、教室を出る。
「悪いけど、俺1人で大丈夫だから。
人数多いと騒がしいし、坂下にも迷惑だろ?
野次ならいらないから」
出て行った遼誠の背中を悔しそうに見るみのり。
「何よ。なんで?!
あんな、無愛想でつまんない女なんか気にするの!
あたしの方が何倍も魅力があるし、優しいのに…!
遼誠は、みのりのものなのに!
なんで、あんな人なんかに…
許せない!!
今に見てなさい!!!
すぐに奪ってやるんだから!
坂下刹那!」