刹那の笑顔
「先生、お願いだ。
行かせてくれ。
留年でもかまわねぇ。
退学でもいいんだっ!!
エルカリナ病院に…
行かせて下さい」
と遼誠は体を折り曲げて先生に頭を下げた。
「ダメだ。
さっきも言ったとおり、警備が厳しいんだ。
それに、問題を起こしたからにはここの非難の目だってある…!
これ以上、問題を起こすことは許さない。
そして、教師と生徒の関係上、俺はお前を止める」
「お願いだ!先生!!
俺は…俺は……
刹那の側にいたいんだっ!!!
お願いだ…
一生、これで会えずじまいなんて、
嫌なんだよ…
苦しいんだよ……。
ケリをつけたいんだよ…
お願いだ…先生……」