刹那の笑顔


遼誠は驚いて目を見開く。

お母様は額を抑えてため息をつく。


「あなた…
何回言ったら、分かってくれるんですか?


ノックしてから、入りなさい」


「わー、かった、分かった」


刹那のお父様らしき人がうるさそうに言うと


「あなた、3度目はありませんからね…」


お母様の眉毛がピクッと動いて、低い声で発する。
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