刹那の笑顔
『………遼誠………。
ごめんな……。
もう…俺には無理だ…。
俺…、父ちゃんと母ちゃんに続く…。
1人残して、ごめん…。
俺の分まで、笑って生きてくれ…。
大好きだよ…遼誠』
その言葉を聞いた瞬間、こけそうになりながら、兄の部屋のふすまを力任せに開けました。
しかし、部屋の中ではカーテンが風で揺れ動いていました。
窓際に、1枚の写真が落ちていたんです。
俺はそんなはずはない!と頭の中で否定しながら、急いで窓の外を見ると