刹那の笑顔
自分の無力さが、情けないです。
あー、ださいっすね…。
こーやって、今までの身の上の話してると、俺なんかが刹那の記憶戻そうなんて無理じゃん…
結局、俺は何もしてないんだ…。
って思えてきました。
散々、お父さんに失礼なことを言っておきながら、すいません……。
俺、日本に帰ります。
ご迷惑をおかけしました。
お体に気をつけてください。
今まで、ありがとうございました。」
遼誠は、後半素っ気なく言うと立ち上がり去ろうとした。