刹那の笑顔


遼誠はふと刹那の近くにあった問題集を見つけた。


「ちなみに、その問題集ってのは難易度が…?」


「えーとね…
ハーバール大学だったかな?」


「は、ハーバール大学って、アメリカの超エリート達が通う学校じゃん!?」


やっぱ、刹那とは少し次元が違う…。
いや、刹那がおかしいだけなのか?


「あ、今。
遼誠なんか、変なこと考えたでしょ?!」


「へ、変なこと?」


「わたしがおかしいとかなんとか…!」


頬を膨らませて反論する刹那。


「え、いや違うってば!

すごいな、と思っただけだって!



口に出てた?」


「ばっちり」


「あはは…外行こうか!」


「あ!話そらした!!」


< 237 / 429 >

この作品をシェア

pagetop