刹那の笑顔
すると、豪華な門がスーッとゆっくりと開く。
「おぉ、すげぇ…!
自動だ…!」
「ふふふ、面白い子ですねぇ。
どうぞ、お入り下さい」
「あ、いや…そんなつもりじゃ…!」
遼誠は恐る恐る中に入っていく。
中には、想像通りの大きな噴水や植物など、まるでお城そのものだった。
噴水はよくある真ん中に天使がいて水瓶の中から綺麗な水が絶え間無く流れている。
植物はどれも鮮やかな紅葉に染まっている。
すると、門の奥に扉がまた出てきた。
そこには、この前見た執事が立っていた。
「ようこそ、いらっしゃいました。
刹那お嬢様のお友達の方。
先日は、ありがとうございました。
ついて来てください」