刹那の笑顔
本当の刹那と本当の秘密
遼誠は緊張しながら軽くノックをして扉を開ける。
「坂下……?
いるか?」
中の部屋にはシャンデリア、テレビ、アンティーク調の机や本棚などが置かれている。
薄ピンク色を基調にした部屋になっている。
そして、真ん中にベットが置いてある。
「すげーな…」
ベットに近寄ると、刹那は穏やかな吐息をたてて寝ていた。
寝ている刹那の顔はとても穏やかだった。
学校での厳しい顔のカケラは寝顔からはどこからも感じられない。
その顔を見て見ていることが、図々しく感じた遼誠は宿題とかのプリントなどを机に置いて部屋を出て行こうとする。