刹那の笑顔
そんな刹那を見た遼誠とお父様とお母様は、顔を見合わせて呆れる。


「実は…、刹那がここの病院に来て、意識が戻った時、刹那は記憶をなくしてたんだ。

だから、その時の記憶が混合してるんだろ?





それに…」


「えっ!?
ちょっと待ってっ!?


わたし、記憶がなかったの!?
え?曖昧だけど、その時の記憶がうっすらと…あれ?




よく分からなくなってきた?」


ますます混乱している刹那の頭を遼誠がそっと撫でる。


「そこの記憶は、必要ないよ…?






刹那が苦しんだだけだから…、
忘れた方がいい」
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