刹那の笑顔


2人が出て行ったのを見届けると遼誠は静かに話し出す。


「ごめんなさい。刹那。








俺があの事件が起こった日にちゃんと自分でメールを見てれば、こんなことには、絶対にならなかったんだ」


顔を伏せて言う遼誠に戸惑う刹那。


「どうゆう意味?」


「実は、刹那が送ったメール……












みのりに見られたんだ…。




俺が見る前に…。








実を言うと、刹那に振られたショックで何もする気力が起きなくてさ…。






そういうのも全て、みのりが勝手にやってくれてたんだ…」
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