刹那の笑顔
すると、刹那が軽く微笑んだような顔で
「はい。
そういうことにしましょう!」
「えっと、じゃあ俺はこれで!
失礼します」
すると、お母様が
「いつでも、遊びに来ていいのよ。
刹那は、友達を招待したりしないのよ。
だから、いつでも待ってるわ。
お母さん、あなたのこと気に入っちゃった!」
「あ、はい。
ご迷惑でなければ!」
お母さんは嬉しそうに遼誠の返事を聞いた。
「お、お母様!」
刹那は慌てる。
「何言ってるの!?
仮にも泉山君は、男の子よ!
しかも、いろいろと人気のある人なんだから。
不用意にも、女の子の、わたしの家になんか、
来たらいじめられてしまうもの。」