刹那の笑顔
「えっ、俺のことなんか全然気にしなくていいよ。
だって、俺は1人でも全然平気だし。
ってか、あんましうっさいと嫌だし……
ここだけの話、実は……
みのりって奴いるじゃん?
俺、あいつ苦手なんだよね…。
なんか、男なんか簡単に落とせるわよ♡って感じするんだよなー!
黙っていれば、結構良いのにな。
あ、コレぜってー、秘密だからな」
苦笑ぎみに遼誠が本音をもらす。
刹那は意外そうに遼誠のことを見て、
「分かったわ。
秘密ね」
刹那は少し楽しそうに言った。
「あ、あとさ…
坂下のこと、刹那って呼んでいい?」
照れくさそうに遼誠は刹那に問うと
「いいですよ」
あっさりOKと言われ、拍子抜けする…が嬉しさのあまり、ガッツポーズをする。
「よっしゃ!」
「そ、そんなに…ですか?」
「ふふふふ」
「「!」」
その様子をお母様がニコニコと見られているのに気付き、刹那は顔を真っ赤にして、遼誠と別れた。