刹那の笑顔


「えっ、俺のことなんか全然気にしなくていいよ。



だって、俺は1人でも全然平気だし。


ってか、あんましうっさいと嫌だし……













ここだけの話、実は……







みのりって奴いるじゃん?



俺、あいつ苦手なんだよね…。


なんか、男なんか簡単に落とせるわよ♡って感じするんだよなー!

黙っていれば、結構良いのにな。


あ、コレぜってー、秘密だからな」


苦笑ぎみに遼誠が本音をもらす。


刹那は意外そうに遼誠のことを見て、


「分かったわ。



秘密ね」


刹那は少し楽しそうに言った。


「あ、あとさ…














坂下のこと、刹那って呼んでいい?」


照れくさそうに遼誠は刹那に問うと


「いいですよ」


あっさりOKと言われ、拍子抜けする…が嬉しさのあまり、ガッツポーズをする。

「よっしゃ!」


「そ、そんなに…ですか?」


「ふふふふ」


「「!」」


その様子をお母様がニコニコと見られているのに気付き、刹那は顔を真っ赤にして、遼誠と別れた。

< 35 / 429 >

この作品をシェア

pagetop