刹那の笑顔


次の日




遼誠が学校に行くと刹那がいた。

遼誠は、悩んだ挙句刹那に


「おはよ」


刹那は少し驚きながらも挨拶を返す。


「おはよう。泉山君」


その途端、クラスのみんなが軽くどよめいた。


『おい、聞いたか?


2人が挨拶したぞ!!』


『なっ!


俺も聞いた!マジでびっくりしたんだけど。』


『ってか、必要最低限のこと以外にも話すんだ!』


『えっ、何?

あの2人付き合ってんの?』


『でも、意外とお似合いじゃね?

学年1位と2位の美男美女カップル!』






すると、そんな話を聞いて少しイライラしていたみのりが机をバンッと叩きながら、立ち上がった。


「そんな訳ないでしょう!



遼誠は、優しいから声掛けてあげただけよ!


ね?そうよね?遼誠!」


あからさまに慌てたように、遼誠に聞くみのり。


遼誠は軽く困った顔を刹那に向けた。

すると、刹那は軽くクスッと笑った。



不覚にも少しドキッとした遼誠。


「あー、まぁ、そんな解釈でいいんじゃね?


自由に解釈して」


「ほらねー!みんな!



みのりの言ったとおりでしょう?


そうだっ!みんな聞いてー?





今度ね、みのりと遼誠でどっか遊びに行くんだー!!!!


いいでしょー?」

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