刹那の笑顔
すると、みのりの取り巻きが騒ぎ始めた。
「きゃーーーーーー!!!
流石!みのりちゃん!!
ヒューヒュー!!!
もう、みのりちゃん!!
遼誠君と付き合ってるのー?」
みのりは、軽く頬を赤らめて
「やめてよぉー♡
恥ずかしいじゃん!!
みんな、早とちりしすぎだよぉ!」
遼誠は、刹那の方を向いて軽く肩をすくめた。
刹那は、クスッとまた笑った。
遼誠は、その姿にさっきから少しドキドキしていた。
坂下が本当の笑顔じゃないけど、笑ってる顔がどこか大人びているところが好きになっていた。