刹那の笑顔
刹那とチカラ
「おい、見たかよ。
あいつ…マジで疲れるわ…」
「頑張って!」
刹那が軽くガッツポーズをすると、遼誠はどうしようもなくドキドキしてしまうのだった。
やっぱし俺は刹那のことが好きなのか…。
キーンコーンカーンコーン
最初の授業の音楽が始まる。
「俺、音楽苦手なんだけど…」
「ふーん…そう」
調子に乗って話しかけたせいなのか、そっけなく返された。
すると先生が刹那を手招きする。
「坂下さん!
今日もピアノ!よろしくね!!」