刹那の笑顔
「分かった!
救急車を呼んで待ってろ!
すぐに、お前の家に行くから!!」
「分かった!」
遼誠は電話を切るとみのりの所に急いで向かう。
みのりは嬉しそうに続きを話し始める。
「遅いよー!
電話終わった?大丈夫?
で、続きなんだけど……」
すると、遼誠がみのりの前で頭を下げた。
「悪りぃ!
急用が出来た!!
今すぐ行かねぇとヤベェんだ。
ごめんな!
マジで…」
みのりは、驚いた後悲しそうな顔をした。
「なんで!?
今日、暇って言ってくれたじゃん!
どうして?!
みのり…、この日をすごく楽しみにしてたのに!!!
みのりの…誕生日なのに!!!
ねぇ!お願い!!!!
今日くらい、みのりと一緒に居てよ!!
みのりより、急用の方が大切?!」