刹那の笑顔
みのりの肩が、ゆっくりと震え出す。
「許せない…。
坂下刹那…
遼誠は、私のものなのに………
興味ないとか言っときながら…
白々しく私と遼誠のデートの邪魔をした。
私の誕生日を…、
私の誕生日…を…!!!!!
デートを!!!!!!
何が余裕ない人よ…
坂下刹那の方が、よっぽど下劣な女だわ…。
私と遼誠の仲を引き裂いた。
坂下刹那……
許さない。
仕返ししてやる。
そして、遼誠を奪い返してやる!
遼誠は、私のもの!!!」
みのりの心に、大きな復讐の炎が燃え始める。
その時、大きな歯車が回り始めたのを、まだ誰1人知る良しもなかった。