刹那の笑顔
「はぁ?
チケットくれるのは、嬉しいけど…
俺なんかに彼女なんかいねぇし!
しかも、わざとらしいニヤニヤやめろって!
ってか、またデートかよ!」
「お前…
まだ彼女いねーの?
お前なんか、誰かに告れば即OKに決まってんのに…。
もったいねー顔してやがるな!
あの叔父さんの顔を受け継いでるんだからなぁ。にくい奴め!
まぁ、女と行けば半額だから!
楽しんでこーい!!!
ラブラブで悪いな!笑」
兄貴は、ニカッと笑うと手をひらひらと振ってベッドにチケットを置き、出て行った。
ーーーー告ったってそう簡単に女の子が落ちるわけねーだろ!
ってか、そんな女の子の扱いしたくねーし。
大事な人だけにしか、告らねーし。
まぁ、それはいいや、どーでも。
遼誠は、チケットを2枚持って悩んでいた。
ーーーーーーそう、それは刹那の事。